医院ブログ

2022.01.04更新

新年明けましておめでとうございます。

当院はたまプラーザ南口に開院させていただき7年目の年に入りました。

今後も地域の皆さまのニーズに沿った眼科診療を行ってまいりたいと思います。

どうぞよろしくお願いいたします。


さて、年明けは「子どもの近視」についてお話したいと思います。


近年子どもの近視の発症が若年化し、程度も強くなっていることが世界的に問題になっています。

特にコロナ禍において、ステイホームにより外で遊ばなくなり、ゲームなどの近業が増えたことも近視進行に影響してくると考えられます。

近視が発症する原因としては遺伝要因と環境要因が関連していると言われています。

環境要因としては近業の増加や屋外活動の減少が指摘されています。

近視の進行を防ぐのにまず大事なことは生活環境の改善です。

近業作業をする際は姿勢を正し、目から対象物までの距離を30cm以上離して、20~30分に一度は遠くを見て目を休めること、1日2時間以上は屋外活動をすることが推奨されています。


また近視の進行を抑制するものとして、これまでさまざまな研究がおこなわれていますが、有効性や安全性にエビデンスが得られている治療法は限られています。

詳しくはホームページ上の「小児眼科」から「近視進行抑制治療について」をご参照ください。


当院では進行抑制治療のうち、低濃度アトロピン点眼治療と多焦点ソフトコンタクトレンズ治療を取り入れています。

低濃度アトロピン点眼は毎日夜寝る前に1回点眼していただくものです。こちらは自費診療となりますので、保険診療とは異なる日に検査と点眼処方を行います。

多焦点ソフトコンタクトレンズとしては、拡張焦点深度型の多焦点ソフトコンタクトレンズである、シード1day Pure EDOFを採用しています。

コンタクトレンズは日中装用していただきますが、自己管理のできる年齢からの開始となりますので、当院では小学校高学年からとさせていただいております。

なお点眼治療とコンタクトレンズの併用療法も行っています。

併用することにより強い近視抑制効果が期待されています。


ご希望のある患者さまはまずは一度受診していただきご相談ください。


院長 酒田久美

 

投稿者: たまプラーザ南口眼科

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