手術治療は予約制となっております。詳細はお電話でお問い合わせください。
当院では網膜硝子体疾患に対する専門的な治療としてレーザー治療や抗VEGF薬治療などの注射治療のほか、ものもらい手術、涙点プラグ挿入術、鼻涙管閉塞開放術などの手術もおこなっています。
※これら手術治療は予約制となっております。詳細はお電話でお問い合わせください。
レーザー治療
糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、中心性漿液性脈絡網膜症、網膜剥離・網膜裂孔などの眼底の病気に対し、レーザー治療(網膜光凝固術)を行います。また緑内障に対するレーザー治療(虹彩・隅角光凝固術)も行います。
治療は局所麻酔の点眼薬をさし、目の表面にレーザー用のコンタクトレンズを装着した状態で行います。時間は病気によって異なりますが、通常1回数十分で終了します。病気によっては、何回かに分けて行うことがあります。
抗VEGF薬治療
加齢黄斑変性、網膜静脈閉塞症による黄斑浮腫、糖尿病網膜症による糖尿病黄斑浮腫、病的近視による脈絡膜新生血管の発症や進展には、原因としてVEGF(血管内皮増殖因子)という特殊なたんぱくが関係していることがわかっています。
当院では抗VEGF薬を使った治療を行っています。
微量の抗VEGF薬を目の中に注射することで、新生血管の勢いや血管からの血液成分の漏れを抑え、網膜の出血やむくみを減らすことが期待されます。
治療のスケジュールは疾患によって異なりますが、基本的には月1回の注射を継続し、網膜の状態が安定するまで注射します。網膜の状態が安定したら、注射の間隔をあけたり、注射を中断して様子をみます。
注射前後の注意
注射の3日前から、あらかじめ処方された抗菌薬点眼をさします。注射時の感染予防のため大切な点眼です。注射当日のみ入浴や洗髪、洗顔は避けていただきますが、翌日より可能です。
注射前後の注意
注射の3日前から、あらかじめ処方された抗菌薬点眼をさします。注射時の感染予防のため大切な点眼です。注射後も3日間同じ抗菌薬を点眼していただきます。注射当日のみ入浴は避けていただきますが、翌日より可能です。ただし、洗髪と洗顔は注射3日後までお控えください。
注射当日の流れ
当日は注射する目に散瞳薬(瞳をひろげる)を点眼したあと、目の消毒を行い、白目の部分にごく細い針で薬を注射します。注射針の入る感覚はありますが、痛みはほとんどありません。
注射に伴う合併症について
目の合併症としては結膜出血、眼圧上昇、外傷性白内障、網膜出血、網膜剥離、眼内炎などがあります。また体の合併症としてまれに脳卒中の報告があります。
高額療養費制度について
高額療養費制度とは、高額な医療費による経済的負担を軽くするため、医療機関や薬局の窓口で支払った金額が一定額を超えた場合に、その超えた分の払い戻しを受けられる制度のことです。抗VEGF薬治療を行われる方は、この制度を活用できる場合があります。手続きの方法は、年齢や加入されている健康保険により異なりますので、各健康保険組合にお問い合わせください。
院内でも高額療養費制度のご案内冊子をお渡しいたしますので、職員にお声がけください。
ステロイド薬治療
糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症などに伴う黄斑浮腫(黄斑部にむくみが生じること)に対し、ステロイド薬の注射を行います。ステロイド薬は炎症を鎮める効果や、血管から血液成分が漏れ出る症状を改善する効果があります。この薬剤を眼球の外側や眼球の中に注射することにより、黄斑浮腫を抑えます。
また、ぶどう膜炎で炎症が強いときにも、ステロイド薬治療を併用する場合があります。
霰粒腫摘出術(ものもらい手術)
霰粒腫・麦粒腫(ものもらい)が大きくなった場合は、ものもらい切開術を行います。手術は局所麻酔薬の注射をしてから行い、術後は眼帯をしてお帰りいただきます。手術時間はおよそ15分程度です。
涙点プラグ挿入術
ドライアイの治療法の1つで、点眼治療でも病状が改善しにくい方に適応となります。目頭の上下には涙点という涙の排出口がありますが、ここにプラグで蓋をして涙の排出量を抑え、ドライアイによる症状を改善させる治療です。プラグにはシリコン性のものやコラーゲンゲルがあり、いずれも保険診療が可能です。
鼻涙管閉塞開放術
生後間もない赤ちゃんで、慢性的に目やにがでる、涙があふれるなどの症状が続き、先天性鼻涙管閉塞症が疑われる場合には、まずは涙管通水検査を行って診断をします。検査で先天性鼻涙管閉塞症と診断されると「鼻涙管閉塞開放術」を要する場合があります。鼻涙管閉塞開放術とは、涙点からごく細い針金(ブジー針)を鼻涙管に挿入して鼻粘膜に開通させ、涙の通り道を作る治療法です。当院でも日帰りでこの手術を行っております。
手術治療は予約制となっております。詳細はお電話でお問い合わせください。